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June 02, 2010

緊急院内集会の顔ぶれ

 急な開催ということもありつつも、会場となった会議室はほぼ満席となる状態でした。参加した議員からの声を簡単に紹介します。

千葉法務大臣 最初は千葉法務大臣。会見や国会では言葉を選び無表情にも見受けられますが、今回は熱っぽく話していました。まず「実現できずに申し訳ない」と詫び、しかし「志は全く捨てたわけではない」と強調。「法改正を要望する声は数多く寄せられており、痛いほど責任を感じてる」「連立政権、ほかの案件もあり、早く国会での議論に結びつけたい」と述べ、最後は「変わらぬ決意」を表明し、「これからも頑張りましょう」と呼びかけていました。

慶応義塾大学の犬伏由子教授 次に慶応義塾大学の犬伏由子教授。反対する議員や市民は「別氏では家族の一体感を損なう」などと言うことについて「同氏やそれを定めた民法に過剰な期待を寄せている」と指摘。家族の一体感に同氏を求めるとしても、夫婦は同氏にできても親子は結婚や養子縁組により同氏でなくなることもあります。夫婦の同氏に固執するあまりにいびつな状況を生み出すことになり、現実的に不都合を減らすように選択的にするとよいということを述べていました。

早稲田大学教授、弁護士、榊原富士子さん 弁護士でもあり、早稲田大学の榊原富士子教授は民法改正後の戸籍予想図を示してくださいました。よく「戸籍はどう表示されるのか」と質問があるそうです。別氏の夫婦は同じ戸籍に記載され、名だけではなく氏も記載され、また「子が称する氏」という欄が記載されるなど現状との違いを説明しました。あくまで予想なので、実運用では多少の違いはあるかもしれません。

金澄道子弁護士 同じく弁護士でもあり、日弁連両性の平等に関する委員会長の金澄道子さんは父母が別姓である家庭にアンケートをした結果を発表しました。「夫婦別姓だと子どもがかわいそう。いじめられる」と懸念する声があるためです。53組のご家庭から回答を得た結果によると「かわいそう」と言われたケースは7名、多くが親せきや年配者からだそうです。また「別姓で子どもがいじめられた」ケースはゼロだそうです。ゼロですよ、ゼロ。

共産党の仁比議員 共産党の仁比議員。国会が終盤にさしかかっており、この次の委員会での質問が最後のチャンスかもしれないので「法務大臣の決意を聞いてきます」と言っていました。また政権交代してから8ヶ月、民法改正が現実味を帯びてきたせいか、数多くの法改正を要望する声が届いたそうです。「切迫しているのがよく分かりました。全力をつくして頑張ります」と述べていました。

民主党の本多平直議員 枝野議員の秘書を10年間務めたという本多平直議員。民法改正に熱心な千葉さん、福島さん、枝野さん3人が内閣にいながら成立できないのは「とても残念」と話していました。民主党内の反対派議員が反対派の学者を呼んで勉強会をしたとき、その理論はあっさり論破されタジタジだったことや、聞いている人の多くは失笑するなど「そんな雰囲気」だったそうです。

民主党の京野公子議員 民主党から初当選した京野公子議員。「私は秋田という田舎の出身だが、ご高齢の方々は反対しない。反対する議員の話を聞くと、どこか“自分はまっとうだけど、あっちはまっとうじゃない”的な印象がある。これほど困難になるとは思っていなかったが、ここを突破できると日本社会において、人権の観点から大きな一歩を踏み出せる」と話していました。

民主党の小宮山洋子議員 おなじみ、民主党の小宮山洋子議員。「本当に申し訳ない」とおわび。民主党内には賛否両論あるが党として決定したら大丈夫。むしろ国民新党の亀井議員がネックで、「右側の人を取り込むために、外国人参政権とセットで夫婦別姓に反対しているようです」と分析。また「優先度を上げるために理解を広めるのが大事です。賛成派の議員は一生懸命やっているので、“なぜまだできないの?!”とあまりムチ打たないであげてください」とのことです。意見を届けるならまだ賛否を決めかねているような中間の議員がいいそうです。事情が分からない議員ですと、反対派からの大量のFAXやメールになびいてしまうかもしれないからだそうです。

 ここで主催者側からの補足として、亀井大臣に話を聞くと「千葉法務大臣や福島さんから毎日のように民法改正を催促されていた」そうです。本当に毎日のようにせっついてくれていたとのこと。それなのに大した理由もなく、「アパートみたい」とアパート住人を見下すような発言はいかがなものでしょうね。

民主党の辻恵議員 民主党の辻恵議員。最近検察審査会関係で自民党から「圧力男」と呼ばれているそうで「光栄だ」と笑っていました。国会の委員会では右派の議員が民法改正など「言いたいことだけ言ったら(後の審議は聞きもせず)去っていく」などと述べていました。民法改正や取り調べの可視化などが実現しないことについて「とてもはがゆくて情けない。恥ずかしい。でも踏ん張って頑張る」と力強く述べていました。

民主党の井戸まさえ議員 初当選、民主党の井戸まさえ議員。大柄の辻議員が委員会で襲われたら(小柄なのに)「身をていして支える」と周囲を笑わせていました。民法改正についても「しっかりと頑張る」と話していました。子どもの問題はとても親身になって取り組んでいるそうです。たのもしいですね。あと郡和子議員もいましたが、次の予定があったので会場を出ていたそうです。

社民党の福島みずほ議員 さて最後に登場したのが福島みずほ議員。罷免直後なので「参議院議員の福島みずほです」と名乗っていました。実現できないことについて「残念でならない。でも頑張る」と力強く話していました。ただし男女共同参画大臣時代は、民法改正を後押しする文言を入れた第三次基本計画を準備していましたし、国連の女性差別撤廃委員会の選択議定書も着々と進んでいるとのこと。「これからも責任を持ってやっていきます。政策は超党派で。連立から外れましたが、またパワーアップして頑張ります」と意気揚々と話していました。

 ほかにも全国から駆けつけた市民団体からの意見もありましたが、今回は割愛します。待つ身としては実現の見通しが立たず、残念な気持ちでいっぱいなのですが、推進派の議員さんたちがとても前向きで快活としていて逆に励まされた気分です。この雰囲気が伝わるといいのですが。

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Comments

待つ身さま、早速のアップありがとうございますm(_ _)m
とてもよく伝わりました。そして元気をもらいました。mネットさんには報告のメールをいただくようにお願いしていますが、何せどのくらいの数に上る報告か分からないので時間がかかってるようです。もしかしてウェブの方には何か記事が載ってるかもですが、こちらに早く訪ねてきたので一番早い報告となりました。
まだまだ議員さんが諦めて投げていない以上、我々当事者が諦めてはいけないなと思いを新たにした次第です(^-^)v
皆さん、なんとしても今国会会期中に決められるよう機会を見つけて訴えてって、私たちの声を届けましょうねp(^-^)q

Posted by: こも太郎 | June 02, 2010 08:50 AM

>こも太郎さん

そうそう!mネットに届いた声ですよね。
会場では声を印刷したものが配られました。けっこうな数でした。おそらく、追って声を寄せた人などに届けられるのだと思います。

あと、仙台から駆けつけたひぐちのりこさんのブログにも早々と集会の記事がありました。
http://nohiguchi.jugem.jp/?eid=1196

Posted by: 夫婦別姓を待つ身 | June 02, 2010 10:12 AM

>待つ身様

早速の詳しいレポート,有難うございました。
臨場感タップリで,自分もその場に参加しているような気分になりました。
熱は冷めるどころか,ますます燃え上がっているようですね。
賛成派議員への「いったいどーなってんの?」メールは,控えるようにします。

政局も激震が走り,これが民法改正にどう影響するのか,まだ見えてきません。
残念ながらこの件で,今国会での法案成立は無くなったと言うことでしょうが,参院選後の国会で,今度こそ法案成立となるよう,成り行きを注視しつつ,自分なりに出来る範囲で,声をあげ続けて行きたいと思っております。

Posted by: 別姓お父さん | June 03, 2010 12:58 PM

初めて読ませていただきました。私だけが別姓にこだわっているのかな?と肩身の狭い思いをしていましたが、一人じゃないと分かりとても元気が出ました!法案も提出されないまま閉会してしまったと悲しんでいたのですが、議員の方もあきらめたわけじゃないと知り、うれしいです。
子供の姓はパートナーの姓にするがために子供を産むたびに、婚姻届、離婚届を提出しています。二人で子育てをしているのに、離婚届を出すからには親権を片親にしないといけないことも淋しいです。早く実現して欲しいです。

Posted by: 別姓で肩身狭い | June 18, 2010 12:37 PM

はじめまして
通称使用をしています

今日、郵便局で、口座を開設したかったのですが、戸籍名でないとダメだとのことで(屋号のようにして、現に使っている旧姓を入れられないかと食い下がったのですが ダメでした

がっかりして、それでも、何か方法がないものかと ネットサーフィンしていて、こちらにたどり着きました

夫婦別姓 選択的でいいから、早く法制化の運びになってもらいたいと 切に切に願っています

同志がいると、ちょっと嬉しくなり、コメントさせていただきました

福島さんも閣外に去ったし、また 当分 遠のいたな~と ガックリ来ていたのですが、、、

記事を拝見して、少し希望が持てました
ありがとうございます(*^人^*)

また 寄らせていただきます

Posted by: 海 | June 19, 2010 12:56 AM

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Tracked on June 22, 2010 10:55 PM

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