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August 16, 2009

宮城県の立候補者

 仙台の「別姓を考える会」が宮城県の衆議院立候補予定者に民法改正についての公開質問状を出し、その結果をWebサイトで公開しています。

 着目すべきは次期与党となりそうな民主党からの立候補予定者の賛否です。

 これまでは自民党でしたが、与党でなければ関係ありません。これまで反対が多い自民党の賛否ばかり追っていましたが、もうそれをしないですむのならこんなにせいせいすることはありません。

 さて調査結果ですが、気になるのは宮城4区の石川けいきさんです。

1.選択的夫婦別姓の法制化に 反対
 戸籍上のミドルネームをつけるならいいと思うが、子供がどちらかの名字を選ばねばならないのはかわいそう。

 戸籍にはミドルネームという欄は存在しないのですが、石山さんはご存じないのでしょうか。あるいはミドルネームまたは何らかの形で1人が2つの氏を持つという提案も分からなくないですが、日本の制度や習慣においてそれが現実的に可能か分かっているとは思えません。日本の本人確認は他国のように部分一致ではなく完全一致です。

 ミドルネームをつけて「鈴木 山田 花子」とできたとしましょう。しかし日本はミドルネームという習慣のない国です。ミドルネームは省かれて扱うことが多いでしょう。ミドルネームを旧姓か新姓か好きな方を選べるならいいのですが、もし「旧姓はミドルネームに」と決められてしまったら、現在の通称のように使えるのは限定的ということにもなりかねません。先の例なら「鈴木 山田 花子」あるいは「鈴木 花子」なら本名として扱うが、「山田 花子」では本名としてみなさない、という事態がありうると待つ身は考えています。

 婚前の氏をきちんと本名として扱われることが保証されるような法改正でなければ意味がありません。だから「戸籍にミドルネームを」という解決策は無知な人の無責任な提案が多いと感じています。本当に戸籍にミドルネームという欄を増やし、婚前の氏も本名として扱えるように民法改正すると自信を持って確約できるなら話は別ですが。

 また子どもの名前は氏を含め親がつけるのであり、大人になってから変更することも可能ですが、「選ばねばならない」ということもありえません。そもそもの時点で、石山さんは現行の民法や質問の意味が分かっていないようです。

 なじみがなくてちょっと難しい質問だったのかもしれませんが農学博士のようですから、きちんとした知識を元に考えればきちんとご理解いただけると期待・・・しておきましょう。

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