まさしく刺客にふさわしい
西川京子氏がこれまで夫婦別姓に反対してきたのをご存じですか。
2005年6月13日にTBSのNews23で放送された特集「夫婦別姓法案 なぜ通らない?」の中で、夫婦別姓の反対集会でこう発言する西川京子氏の姿が写し出されていました。
「何度も何度もこの選択的夫婦別姓制度の話を繰り返すよりも、もう、絶対日本人は同姓でいくんだよと」
夫婦別姓ではガチガチの反対派です。
もともと熊本県の町長の妻で、自民党熊本県連の女性部長などもやってきたせいか、比例単独で立候補し2期衆議員を務めました。郵政解散までは。
郵政解散後には刺客として、郵政法案に反対した自見庄三郎氏の地元・福岡10区に送り込まれました。熊本の人間がいきなり福岡に乗り込んでも当初は味方が少なかったそうです。自民党福岡県連に「あのミカン箱に乗ってやれ」と冷たくあしらわれ、なすすべもなくその通りにしたところをワイドショーで取りあげられ、かえってブレイクしてしまいました。
そしてあの狂乱的な選挙が終われば西川氏はミカン箱の女性刺客として名を馳せていました。よかったですね。選挙区も持てて、有名にもなって。
そんなミカン箱の女性刺客の西川氏、昨日は涙で反論したそうです。
実はここ数日、いわゆる造反組の復党が現実味を帯びてきています。東京新聞「郵政造反組の復党 衆院補選後に本格論議」(2006年10月16日)など、復党に関するニュースをちらほら見ます。そうすると造反者と選挙区が重複する刺客にとっては(どちらが選挙区から追い出されるか?)戦々恐々みたいです。でも昔から「刺客」とは用が済めば消されるような存在のことを言いますよね。どちらが選挙区から出て行くかは選挙区次第でしょうけど。まあそれは今はさておき。
10月19日の自民党伊吹派(元・亀井派)総会でも復党の件が話題になったそうです。なにせ同派は郵政解散でボスの亀井氏はじめ平沼赳夫氏ら多くの仲間を失い、造反組の復党は切実な問題みたいです。そうしたなか、同派名誉会長・島村宜伸氏が「刺客」と言及したら刺客組が反発したとか。
これを聞いた西川氏が「私たちは党の命令で、党のために戦った。『刺客』という偏見的なことは言わないでほしい」と涙ながらに反論。
(asahi.com 「「刺客などと言わないで」 西川氏、涙ながらに反論」)
涙ながらに抗議して退席したとか。
あら、どうしてでしょう。刺客として見事に代議士を1人、国政の場から追い出したではないですか。刺客として立派にお役目を果たしたのですから、胸をはってもいいのではないでしょうか。
しかも刺客が「偏見的」だなんて。刺客で名を馳せたのに、また刺客だったからこそ当選したのに、刺客という肩書きはもう要らないのですか。私から見れば西川氏の特徴で刺客を除けば、夫婦別姓に反対することくらいなのですけど(笑)。
それに偏見的に扱われるのがお嫌いみたいですけど、それじゃあ、家庭崩壊など合理性も根拠もなく夫婦別姓に反対してきたのは偏見的ではないのでしょうか。それとも他人に言われるのは泣くほど嫌だけど、他人には堂々と言えるのでしょうか。法案が成立せずに泣いている人がいるにもかかわらず。非情ですね。さすが刺客。
そして西川氏といえば忘れてはならないことがあります。2002年に選択的夫婦別氏制度の気運が高まっていたころ、西川氏は「夫婦別姓なんてファッションのように流行っては困る」といい、それで
家裁が関与するなら賛成できるが(2002年7月1日 共同通信)
と発言したのです。それで野田聖子氏ら自民党有志が、家裁の許可を要件とする例外的夫婦別姓制度の法案を提案しました。この家裁の要件は夫婦別姓制度を待つ人の中でも賛否両論があるほど、厳しく、かなり譲歩した内容です。でもかたくなに反対してきた西川氏が「賛成できるが」というので、推進派議員は譲歩したようです。
それなのに。西川氏はいまだに夫婦別姓に反対しています。郵政選挙後のAERA対談「さつき VS. ゆかり VS. 京子」で夫婦別姓の賛否を問われたところ、
「私は反対」(AERA 2005年10月3日号)
と断言しています。
西川氏の提案を受けいれて譲歩した法案が出たのに、いまだに反対していることに強い違和感を覚えます。
さすが刺客ですね。やることが卑怯で。
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安倍内閣がスタートしました。入閣の諸先生方には大変おめでたいことと存じます。
そのお一人に高市早苗先生がおられます。ここで改めて「おめでとうございます」と申しあげます。しかし私はこの方の言動に疑問を感じています、ほんの些細なことではありますが。夫婦別姓のことです。
高市早苗先生は夫婦別姓反対の急先鋒の方と私は思っていましたが何とご結婚後も本名(山本早苗)ではなく旧姓で�... [Read More]
Tracked on October 23, 2006 at 04:19 PM

Comments
あと余談ですが、西山京子氏と争った自見庄三郎氏は来年の参議院選挙で国民新党から比例で立候補するようです。もし当選すれば選挙区を奪われるという危機感は少ないはずです。造反者に負けて比例復活した議員に比べれば。。。なのですが、造反vs刺客についてはまたいつか。
Posted by: 夫婦別姓を待つ身 | October 20, 2006 at 07:57 PM