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April 17, 2006

20代シングルの意識

 いくつかの結婚相談所は独自に結婚についての意識や動向を調査し、結果を公表しています。なかなか参考になりそうです。

オーエムエムジー、「全国20代独身者『結婚の形』調査」結果を発表

 PDFで公開された結果を見ると、法律婚、別居婚、事実婚、夫婦別姓、離婚について容認できるかの調査があります。掲載された数値をもとにグラフにしたのが以下、さらに夫婦別姓と事実婚の数値を抜き出した表も付け足しておきます(注意:数値はすべて%です)。

20060417

     男性     女性
     通常  子あり 通常  子あり
夫婦別姓 57.50 41.10 72.10 45.70
事実婚   40.50 25.50 44.00 21.30

 気になるのが夫婦別姓および事実婚です(夫婦別姓と事実婚が別枠で設けられていることを考えると、夫婦別姓の実践方法には通称使用も事実婚も混ざっているようです)。

 容認率を見ると夫婦別姓は男女ともに半数以上、特に女性は3/4近くも占めます。ただし、子がいると容認率は50%を割り込みます。事実婚も同様です。やはり婚外子を忌避する傾向はあるのでしょう(あくまでシングルの意識として)。

 私自身、まだ子はいませんので「夫婦別姓(事実婚)なんて、子がかわいそう」と言われてもぴんときません。いないのですから。ただしもし子を持つことになれば、あらためて考えようと思っています。子がいれば仕事の形態も多少は変えざるをえないでしょうし、気持ちもその時にならないとなんともいえません。

 でも夫婦別姓を通して別姓や事実婚でも元気に子育てをしているカップルを見てきたので、同姓でなくても意外と大丈夫のような気になってきました。・・・なってきましたが、やはり今は子を持った後の選択は「分からない」が正直なところです。

 調査からは私だけではなく子を持つまでは夫婦別姓や事実婚、言い換えれば子を持てば同姓や法律婚へシフトする層がいるのは確実です。そういうことも考えて民法改正案では別姓から同姓に変えるということができるようになっているのですけど、どうしても子を理由に抵抗されてしまうことも多いのが頭の痛いところです。

 また別の調査結果結婚前に妊娠したケースは2004年に生まれた第1子の26.7%は、今回の結果の裏付けにもなりそうです。子ができるまでは事実婚や同居、子ができてようやく婚姻届を出すケースがいることを示しているからです。身近にも何人もいますので実感があります。もし私が妊娠発覚後に婚姻届を出せば統計上は「できちゃった婚」にカウントされるのでしょうね。苦笑いですけど。

 事実婚の容認率については、サンマリエの結婚白書「Vol. 01 「事実婚」は晩婚国ニッポンの少子化対策となるか!?(1)」も扱っています。ちょっと選択肢が難しいですが、おおよそ事実婚肯定派が否定派を上回っている結果は確かそうです。上記の事実婚容認率と比べてもおおよそ近そうです。

 こうした結婚に対する意識と実態はいろいろと考えさせられること多しです。内心でもやもやしていることの方が多いのですが、少なくとも言えるのは現実は結婚形態の多様化が進んでいるのに、民法が選択的夫婦別氏制度を認めないことが釈然としません。そろそろ法律婚の同氏規定は緩和してもいいのではないかと思うのですけれど。

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Comments

うちの母(50代)は出産後も仕事を続け、職場では旧姓を使っていました。仕事関係の人は母を旧姓で呼んでいましたが、子供としても別に違和感はなかったですね。母は「共働きだと籍を入れることのメリットがないし、入れなくてもよかったのよね、当時はとても許されなかったけど。」と言ってます。ちなみに夫婦仲は今でもとてもいいです。

別姓とは関係ないですが、私たちに向かって子供を保育園に預けて働くなんてかわいそうだ、と言う人もいました。でも両親が働くのが当たり前だと思っていた私には何がかわいそうなのかよく理解できなかったですね。偏見なんて大人が植え付けるものなのでしょう。親からの愛情を感じていれば、親が働いていようが別姓だろうが関係ないと思います。

非嫡出子だと実際どのような差別を受けるのでしょうかね。私はそういった差別をほとんど知らずに生きてきてしまいましたが、私生児とかそういうことを真剣に言う人がまだまだいるんですよね。まだ子供がいないので実感はないですが、今後どうするにしろ、偏見だけは植え付けないように育てたいですね。

Posted by: fidan | April 18, 2006 at 04:06 PM

私の母も同じくらいの歳で、共働きでしたよ。旧姓は使っていなかったようですが、職業上の理由で姓を継続する必要性は理解できるようです。

ただかつては子を残して働きに出るなんて「子がぐれる」と言われたとか。周囲の予想に反して私はぐれることなく育ったと思っています(笑)。それにしても「ぐれる」って古い言葉なんですね。

Posted by: 夫婦別姓を待つ身 | April 19, 2006 at 01:03 PM

未婚の母です。
妊娠が判ったとき、なぜか彼は「これで結婚できる。」と喜びました。
私は、「ちょっと待ってよ。子供と結婚は別に考えたい。」と言いました。結婚という制度にも、姓が変わるのにも違和感がありました。最後に一番の重要事項「この人と一生?」と自信がなく。
「まぁ生まれてから、出生届と同時でもいいし、ゆっくり考えよう。」と説得しました。
なかなか決心がつかず、彼は「そっちの姓でもいいから。」と言い出し、「そういうんでもないんだよね。」とか言っている時に生まれました。
そしたら、あんまり可愛くて幸せで「もう、苗字なんて何でもいいよ~。」って気分に一瞬なったことを覚えています。あ、これは赤ちゃんの苗字ね。
結局、冷静に考えてやっぱり結婚はできないやと、出生届だけを出したんですけど。

Posted by: coco | April 20, 2006 at 04:39 PM

しばらく前に「足入れ」というのを教えていただきました。
昔は子が生まれるまでは正式な嫁として扱ってもらえないということもあったとか。

でも戦後直後だか、新婚旅行の客を大勢乗せた飛行機が事故に遭い、婚姻届をまだ出していない夫婦が多くて何かと問題になり、子の有無に関わらず婚姻届を出すようにという動きになったとか。あまり詳しくなくてすみません。

最近の「子ができる前までは事実婚」という形態の善しあしはともかく、どこか昔の足入れに通じるような気もしています。

いろんなアイデンティティの考えがあるのですから、本当に選択肢を増やしてほしいと思いますね。ちょっと窮屈な社会制度というか、困る人がいるわけですし。民法750条を改正するだけでいいのに。。。

Posted by: 夫婦別姓を待つ身 | April 21, 2006 at 02:12 PM

夫婦別姓は子供が可哀相だというのなら、二十代と言わず小学生にアンケートを取ってみた方がいいんじゃないでしょうか。今後結婚する可能性がある年代でもありますし。
実際子供の立場になって考えてみると、苗字に大切なのはかっこよさだと思いますけどね。
漫画『幽遊白書』には、父親の姓よりも母親の旧姓がかっこいいのでそちらを名乗る子供達が出てきました。現実にもこういう子供達はいると思いますよ。
母親(時には父親)の旧姓の方が好みでも、そちらを選ぶ権利を与えられていないのは、それこそ子供が可哀相なんじゃないでしょうか。

Posted by: ななみ | March 30, 2013 at 02:20 PM

ななみさん、はじめまして。お返事遅れまして、すみません。

そうですね、小学生へのアンケートは見たような。。
結果は親が別姓か、同姓かで違うと思います。親が別姓でも普通に暮らしていれば別姓はさほど違和感がないみたいです。ただ親が別姓となると数が少ないので統計として成り立つか微妙ですね。

親が同姓だとか、周囲に別姓の親子を見ていない子どもだと、同姓を親子間の結束としてイメージするため別姓にいい印象を持たないようです。確かに分かりやすいですよね。同じなら親子、違うなら親子でない、または離婚など。また自分の親が別姓になったらと想像し、そこから親の離婚を連想するようです。子どもはやはりまだ子どもの立場でしか考えられないため、夫婦という関係や結婚制度についての質問についてはまだ難しいのではないかなと思います。

父の名前と母の旧姓どちらがいい?という質問なら答えられるかもしれませんけどね。それと夫婦が違う名前を持つことまで発展して考えられればいいのですけど。

Posted by: 夫婦別姓を待つ身 | April 02, 2013 at 09:38 PM

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