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April 14, 2004

センター試験に出題されるほどの知名度がありながら

 今年センター試験に挑戦した受験生もいまやどこかの大学の新入生になっているか、はたまた来年に向けて予備校に通い始めている時期です。ちょっと古いのですが、センター試験について一つ記しておこうと思います。

 実は現代社会の設問に「夫婦別姓」の記載があったのです。しかも、第一問目。さすがに設問が記載してある新聞は資源ゴミに出しちゃったと思うので、問題を確認するなら大学入試センターの過去の問題の中から平成15年度「現代社会」の問題と回答をPDFで入手して下さい。

 冒頭にはスウェーデンのハンナから日本人のケンに送られた手紙があり、これ題材とした問題があります。文面には「日本も男女平等の社会づくりを進めている」に下線があり、その下線部分の説明として正しくないものを選ぶことになっています。その真偽を選ぶ回答群の1つに「夫婦同姓を定める現行の民法については,一方の配偶者が不利益を被ることもあるとして,選択的夫婦別姓制度を求める動きがある。」というのがあるのです。回答を見ると、これは「正しい」ので選ぶと不正解となります。

 それにしてもセンター試験に出るほどの知名度があり、それでも成立しないのはなんとも虚しいものです(溜息)。

 余談ではありますが、センター試験はこの後に波紋を呼びました。ただし「夫婦別姓」に関する記述ではありません。世界史の設問に「強制連行」という表記があった部分です。世界史の記述をめぐり大学入試センター宛てに、新しい歴史教科書をつくる会や皇學館大学助教授の新田均氏と松浦光修氏がそれぞれ質問状を出しています(詳しくはこちら)。

 なぜか後者の質問状には「夫婦別姓」の記述も引き合いに出されています。しかし夫婦別姓の記述には異議を申し立てられたというよりは、意見伺いのようです。どさくさに紛れて引き合いにだされるとはよほど目の敵にされているようですが、主たる抗議先ではなくて少し安心しました。

 その後、センター試験への抗議は収まることなく、自民党の「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」議員らが文部科学省に対して問題に反発し、問題作成者の開示を強く求める動きに発展しました(朝日新聞 2月26日)。最終的に問題作成者は任期終了後に公表することとなりましたが、具体的な公表の仕方は今後検討するとのことです。

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