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April 04, 2004

神社もいろいろ、夫婦もいろいろ

 ふと思い立って神前式で検索したら、神前式で結婚できる神社一覧のページが見つかりました。そこはブライダルブティックでした。

 上手い具合に神前式をやってくれる神社一覧と電話番号まであるじゃないですか。試しに1社聞いたら意外と親切に教えてくれました。

 何を聞いたかって?それは本館のこのネタを読んで下さいね。それで調子に乗って12社ばかり調査してみました。

 一番好印象だったのが、近所に新しく地下鉄の駅ができたという某神社。そこは海外の大使館も並ぶ国際的なエリアにあり、宮司さんは数年前までサラリーマンで諸事情があって宮司さんになったとか。聞いてもいないのに(笑)、自分の身の上まで話してくれて「前にもそうやって夫婦別姓にしたいといってうちで挙式をした夫婦もいましたよ」と親切に教えてくれました。

「だって、夫婦別姓大反対の団体には神社があるっていうじゃないですか、夫婦別姓なんて願う夫婦には神前式はお断りっていわれるかと心配していました」と言ってみると、ほとんどは「そーんなことありませんよ」と答えが返ってくる。または「あー…(なるほどね)」と察知してくれるけど、あまり政治的なことは語れないみたいです。きっぱりと「世俗のこととは関係ない」と言い切る宮司さんもいて、頼もしかった。そうだ、その通り!神様なんだから、世俗の法律がなんなのよ。堂々としていればいいじゃないの、ねえっ。

 でもなぜか「八幡」のつく神社は2つとも「夫婦別姓には反対」と言っていた。そうか、八幡神社は世俗的な神社だったのか。夫婦別姓には反対だろうが、商売になればやりますってあたりも世俗的(?)

 それにしてもねえ。一応、神道も宗教なのに。宗教とは人生哲学だから、法律上の制約に囚われるものでもないと思うのですが、どうなんでしょうね。「大切なのは夫婦二人がこれから家庭を築こうとする気持ち、それを神様や親族に報告すること、それを執り行うのが神社」と半分以上は異口同音にそう答えてくれたのが嬉しかったです。

 これから結婚する人間達なんてまだ社会的にも人間的にもまだ未成熟なところがあります。正直にそれは認めます。でもまだ夫婦とか家庭とは?なんてまだまだ分からないのに、でも試行錯誤でもいいから飛び込んでみようって決意(不安も期待も抱えつつ)を持っている若い人間に、ただ、公の名前を変えてしまうと著しく不利益が発生してしまうのは困るというだけのことなのに。まだ社会的に若いからちょっとした不利益だって大きなダメージになります。

 そういう切実な現実問題を抱えながらも、ちゃんと夫婦になりたいって思うワカゾーに対して、名前を同じにできないってそれだけで見下したり品行方正ではないかのように扱うなんて、それはあまりにひどい。大人げない。あ、いや、そこまでひどいことを言った宮司さんはさすがにいないけど、反対する人の罵詈雑言は本当にひどい。だから親切な宮司さんのコメントは心に染み渡るほど嬉しかったです。

 なぜこれから夫婦になろうとする二人の気持ちよりも、表面的で形式的なことがより重要となるのか納得がいきません。そして現実の不利益には知らんぷりなんて、あまりに横暴だと思います。これは私の正直な感想です。宮司さんや周囲の人間は黙認してくれることが最大の親切だと感じています。

 来年からは近所にある八幡神社への初詣はやめて、親切で寛容な宮司さんのいる神社へお参りしようと決めました。

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